酸素と根張り

 水耕栽培において溶存酸素を高めた場合、根の張り方が良くなる場合がある。地下水を使用した場合、溶存酸素濃度を調べた結果2ppmほどであった。なぜか地下水は酸素の溶け込んでいる量が少ない。一般の水道水では78ppmの酸素が溶け込んでいる、その場合水耕栽培では特に成長に問題はない。酸素が飽和状態に近い濃度であるから十分かもしれない。しかし小葱や他の水耕栽培で溶存酸素を1416ppm程に高めた栽培では20%以上に根量が増えた。

植物の成長には根が重要と言われている、苗からの成長期に過飽和の状況でも酸素を供給することは一つの栽培技術として考えられる。その根から多量の栄養素を吸収させることで植物の早い成長につながれば、結果収量の増加と栽培期間の短縮に繋がることになる。(※水温20度での酸素ガスの飽和量.8.84ppmである)

この場合、溶存酸素量を富化させる方法が重要である。一般的にはエアーコンプレッサーと散気管を使用することが多いが高濃度にすることはできない。また純酸素ガスは高価なのでその費用対効果を考えることが必要である。また各種マイクロバブル発生装置をつかった方法もある、やはりこの場合もその性能と価格と能力のバランスを見極めなければならない。マイクロバブルの粒径により酸素移動効率が変わる、より小さな気泡であれば養液に溶け込む効率が高くなる。良い装置の選択が必要である。